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2015年7月22日 (水)

ラ メルヘンテープでバッグを作る!その3

本体が仕上がったら次は取っ手の設置です。

◆取っ手の芯を通す◆

取っ手の芯はホームセンターなどで売っているビニールチューブなどを使う方法もあるようですが、使っているうちに徐々にチューブが伸びて芯が見えてくるような気がしたので、本で紹介していた方法、ラ メルヘンテープを使いました。

8糸を4重に通すので、8本の糸が芯になります。
45cmの持ち手にしたかったので、片側の取っ手の芯だけで360cm+3cm必要です。
芯に使うテープを好みの位置に4重に通して、糸の端と端をボンドで止め、マスキングテープで数カ所を束ねました。
2つの取っ手をバランスよく仕上げるには、芯となる8本の糸をたるまないようにまとめておかねばならないので、ここは慎重に作業します。

◆芯にテープを巻き付ける&完成◆

9平べったい糸8本の芯ですが、その上から糸を巻き付けていくとそれなりにまとまりました。
巻き付け方ですが、本に書いてあるタッチング結びという方法だと、糸を引き締める方法が一定方向なので、確実に芯がねじれてしまいます。
糸が重なる結び目を直線に揃えるのも、引き締め方向が一定であるがゆえに難しそう…

で、あれこれ試して引き締め方向を一定ではなく左右に振りながら巻き付ける方法を発見したのですが、結局は最も時間がかからず、同じことの繰り返しで済むタッチング結びにしました。

この段階から、残った糸約8mをすべて10cm×5cm程度にカットしたダンボールに巻き、そのダンボールの糸束ごとタッチング結びの輪に通していました。
結び目は内側ではなく、外側です。
想像した通り、巻き進めるにつれて芯がねじれていき、巻き終わりの方は数本の糸にたるみが生じたりもしました。

が、そのたるみ部分は自力でねじらせてひとまとめの束にし、タッチング結びで覆い被せました
こんなチカラ技の修正ができるのも編み物のいいところです。

結び始めと終わりは4cm程糸を余分に取っておき、とじ針で周辺の編み目にくぐらせます。タッチング結びの段階でボンド止めはしていないので、気に入らなかったらほどいて巻き直そうと思っていたんですが、ねじれも許容範囲でまずまずの仕上がり

10_2

取っ手を付けたら、見栄えもそれなりのキラキラバッグになりました~~
それなりにキツめに編んだので、荷物を入れても伸び下がらず変形しにくいのがいいです。

ちなみに私が使ったカラーは、ホロオパールです。
シルバーベースにオパールのようなラメが混ざった感じ。
パット見た感じは白に近いシルバーかな。

糸とボンド、シリコンスプレーを購入したので出費は約6,400円。
お手製バッグなので、私は似せる努力より使い勝手を重視しましたが、もしも、ラ メルヘンテープでバッグを作るなら、ラウンド型よりはスクエア型がオススメです。

見た目はステキなラウンド型ですが、荷物あまり入りません。
スクエアもどうせ編むなら幅30cm以上あった方がいいと思います。

ともあれ、このバッグ、ヘビロテしてまーす

◆お・ま・け◆

Photoちなみに、アンテプリマの編み目はこんな感じです。
不揃いの美しさ…

2015年7月21日 (火)

ラ メルヘンテープでバッグを作る!その2

続いて行程です。

◆下準備◆

Photo届いたラ メルヘンテープは束になっているので、まずは糸をもつれないようにほどきます。
私は紙袋の中にほどき入れました。(まとめてではなく1つ編み終えたら次の1つをほどき入れた)
ほどいた糸を紙袋の底から重ねていっただけですが、編んでいる最中に糸が絡んだりもつれたりすることはなかったです。

かぎ針やボンドなどその他の材料も、編んでいる途中のバッグと一緒にこの紙袋に収納していました。

◆編み始め◆

38号のかぎ針でくさり編みを45目作りました。
10号よりも8号で一目一目をゆるやかに編む方が編みやすかったからです。
編み始めの糸を15cm位余分に取っておきました。
※最終的にはこの余分は脇を綴じる際に使ったので無駄にならなかったのですが、脇を綴じる分量を見込んでもっと余分に取っておけばよかったと後で思いました…

本では2本の棒針を使った作り目の方法が紹介されていましたが、どちらも試した結果、私はかぎ針を使う方が一目一目の粒も揃えやすかったです。しかも簡単

このくさり編みの部分をバッグの口にするつもりだったので、ここも何度も編み直してキレイに整えました。

445目くさりを編んだら、2段目に入ります。
かぎ針で45目のくさりから糸を引き抜き8号の棒針に通していきます。
この棒針にはあらかじめシリコンスプレーを吹き付けていたので、糸すべりもよかったです。
大昔から使っている年季が入った木製の棒針…頑張ってくれました。

5_2くさり編みの最初の1目には印を付けておきました。
最終的には8号針で横幅32cm出来たのですが、そのサイズに自分の手加減がなじむまでには10号針を含めて何度もラ メルヘンテープ1つ分を編み直しました。

ここまで到達すれば後は何も考えずにひたすらガーター編みを繰り返すのみ。

私はガーター編みの際、糸をねじり拾いながら編むことにしたので、アンテプリマと比べるとちょっと固めで厚みがあります。なのでちょっと重い…
このようの編んだ理由は、バッグの中に物を入れてビローンと伸び下がるのを避けたかったのと、あと中が透けにくくしたかったからです。

糸がねじれないように揃えて普通にガーター編みで1つ分を編んだところ、8号10号針共に伸縮も激しく、中に何が入っているかがわかるほどの透け感でした。
アンテプリマは、ゆるめの編み具合なのに透け感も程々で、ラ メルヘンテープほど伸び下がりません。
その上、規則性などないかのように一目一目の向きがバラバラでキラキラしています。
やっぱりお値段相応の価値はありますね

◆本体を編み終えるまで◆

6半分に折って両脇を綴じて仕上げることにしたので、希望の縦寸26cm×2cm +2cmをガーター編みしました。
1.5cm余裕を取ったのは、厚みがある編地にしたので半分に折るとマチがない想定でも多少短くなると思ったからです。
この計算がうまくはまって希望の縦寸に仕上がりました。

ゲージを編んだ時は10cmが何段かをカウントし、何段編めば希望の寸法になるか算段していましたが、実寸が希望の長さに到達した段階で編み終えればいいと気が付いたので、何段編んだのかは不明です。

黄色印  糸の継ぎ目部分。
緑色印  二つ折をして底となる段。
ピンク印 編み始めと編み終わりです。


画像はちょっとゆがんだ感じになっていますが、一応長方形です。
希望のサイズになるまでラ メルヘンテープ3つと2/3使って編んだのですが、45㎝の持ち手部分にどの位の分量が必要かわからなかったので、最後の方は足りなくなるんじゃないかとヒヤヒヤしました。

次回編む時は、持ち手の分量を先にキープしてから本体を編み始めようと思います。
追加で糸を買うことを思えば、ちょっとくらい縦寸が短くなっても問題ないので…

最後は、8号のカギ針を使って伏せ止めをしました。
くさり編みの1段目と伏せ止めの最終段の長さをキッチリ揃えることが大事です

◆糸の継ぎ目◆

Photo_33cmほど重ねてボンドで止めました。
結ぼうかとも考えましたが、結ぶとダマになっていかにも継ぎ目ですという感じになりそうだったので、やめました。
表から見ても裏から見ても、どこが糸の継ぎ目かわからない仕上がりですし、はがれそうな感じもありません。
もしも、継ぎ目がはがれたら又ボンドで止めればいいだけなので問題ないと思います。
ネックは、手にボンドがくっ付いてうっとうしいことです。
とはいえ、瞬間接客剤みたいに手の皮が剥げそうになることもないので耐えられます。

◆本体の脇を綴じる◆

7くさり編み部分と伏せ止め部分がバッグの口になるので、二つ折にして両脇部分を綴じます。
あらかじめ手持ちのフックで両脇を数カ所止めてから綴じていきました。段がズレてしまっては元も子もないので…
アンテプリマを見るとグルグルとリング状に綴じているようなのですが、私はとじ針で適当に綴じました。
仕上がった長方形の編地の両端の部分はどうしてもバラつきが出てしまうので、とじ針でゆるんでいる部分はキツめに締めたり調整しながら綴じていきました。

次回、持ち手を付けて仕上げるまでを綴ります

 

2015年7月20日 (月)

ラ メルヘンテープでバッグを作る!その1

北海道ではおいしい物をたくさん食べて、かわいい動物たちに癒されてきました。
帰ってから真っ先に取り組んだのは編み物

その昔、いや大昔、編み物をそこそこ得意としていた私ですが、ラ メルヘンテープというビニール素材の糸(平べったいテープみたいなもの)を使ってバッグを作りました。

この糸を使ってバッグを作るための「きらきらパーティーバッグ」という本があります。

私もこの本を参考にしましたが、紹介している作品がクラッチバッグやポーチ、ベルトなど20以上もあるので、詳細な手ほどきはありません。
多少編み物の経験がある人でないとうまく使えないように思いました…

この本を使って「アンテプリマのワイヤーバッグとそっくりのバッグが出来た」との感想をお持ちの方も多いようですが、手持ちのアンテプリマのバッグと仕上がったバッグを見比べると…別物、かなり見劣りします

糸の輝きや触った感触もそうですが、本物は編み目がイイ感じに不揃いで、その不揃いさでさらにキラキラ感が増しています

平たいテープ状の糸なので、ねじれないように編み続けるのは難しいのですが、その不揃いな編み目は糸のねじれで出しているわけではなく、秘伝の編み方、規則性がある…と思います。

ブログに「糸がねじれないように気を付けて編んでください」と記しておられる方もおられまいたが、私が試したところ、糸のねじれに気を付けて編むと編み目の隙間(穴)が目立つダラっとした感じでした。

その時は8号の棒を使ってゆるめに編んだのですが、中に荷物を入れたらその重みでビローンと垂れ下がって著しく変形しそうな予感もしました。

で、ゲージで試し編みをしながらあれこれ自分なりにためした結果、10号の棒でそれなりにしっかり編み(ユルユルではないが、キツキツでもない)、ガーター編みで一目一目をねじって拾いながら編んでみました。

ガーター編みとは、表編みと裏編みを一段づつ交互に編んでいく方法です。
段が変わってもひたすら表編みを繰り返していれば表側から見れば裏編みになっているので、延々と同じことを繰り返せばOKです。

私は糸のねじれを気にせずに編みましたが、仕上がりをみたメンマが「揃ってる」と言っていたので、あまりねじれてなかったようです。

ゲージですが、当初私は10cm×10cmが、横〇目、縦○段必要かを測定しました。
このゲージを参考に自分が作りたいサイズが横〇目、縦○段必要かを計算したのですが、実際に編んでみると横幅32cmの予定が2cmも足りない寸足らずの仕上がりなりました。
ゲージを使ってもこの調子だったので、同じ手加減で編み続けられるようになるまでこの平べったい糸に慣れることが大事だと思います。

縦寸は編み始めてからでも段を増減することで調整できますが、幅寸は最初に自分の思うサイズにしておかなければどうにもなりません。

なので、今までの編み物経験の中では初と言っていいくらい編み直しをしました。
ほどくのは簡単なのですが、ほどいてすぐに編み直すと、糸がラーメンみたいなチリチリになってしまいます。なので、しばらく放置して編み直しました。

夏のせいもあって糸が固くないので、チリチリも半日置くとゆるやかになります(笑)

最終的には、試行錯誤をしながら自分なりの行程で仕上げました。
いざ使い始めると使い勝手がよいバッグで、すでにヘビロテアイテムになっています。
また色違いで作る気になるかもしれないので、覚書を取っておくことにします

◆私が作ったバッグとその大きさ◆

10横32cm×縦26cm、持ち手45cmのスクエア型のマチなしバッグです。
最初からアンテプリマ風は目指していなかったので、自分の好みの大きさ、肩掛けできる長さの持ち手にしました。

チャームを付けるために、本物のアンテプリマにセットしてある輪を持ち手に通す人もいらっしゃるようですが、ビニールのラ メルヘンテープだけで編むと、雨に塗れても平気&水洗いも可です。
海やプールサイドでも気兼ねなく使えます~~

このサイズで、私が普段から持ち歩いている長財布、ガラケー、iPod Touch、ハンカチ、ティッシュ、化粧ポーチが収納できます。


◆材料&道具◆

12_2

ラ メルヘンテープ 3mm幅×50m  4コ 
足りなくなりそうで不安でしたが、80cmを残してほぼ使い切りました。持ち手だけで約15.5m必要。

①10号棒針(木製)2本
②とじ針 先が曲がっていて使いやすく、脇などを綴じる時に便利に使える。
③名称不明 印を付けておきたい場所にひっかけて使うフックみたいなもの。
④カギ針 
⑤ビニール用ボンド
(ホームセンターで150円位で購入) 糸をつなぐ際に利用。

その他使ったものは、棒針のすべりを良くするために使ったシリコンスプレー(ホームセンターで200円位で購入)、そして左指に巻いて使った2cm幅位のくっ付く包帯(100均で購入)です。
くっ付く包帯は重宝しました。キツキツではないにしてもそれなりにきっちり編むので指が痛くなります。
これを使って痛みはなくなりました

次回は行程です。

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