カテゴリー「映画レビュー」の記事

2011年10月15日 (土)

映画『猿の惑星 創世記』鑑賞!

ハワイの旅行記が滞っております…

メンマがラウンドで100切りを果たす中、私は毎週スクールでほぼ個人レッスンを受けているにも関わらずスコアがまとまらず(良いショットもあるんですが、その倍、ダメなショットがある)、週明けにお友達夫婦との3人ラウンドを控えているのに、今日のレッスンでは「ダメな状態に陥る一歩手前のところで、何とか踏ん張って盛り返しましょう!」とコーチにとっては激励っぽい、でも私にとっては悲しいお言葉を頂いてしまいました。
迷宮入りです

ゴルフだけではなく大好きな読書もイマイチ集中できないし、出口が見えないトンネルの中を右往左往~~
まぁ、いつも好調ではいられないので、こんな時もあります。


が、映画に関しては別で、今年観た作品にはハズレがありません。

この『猿の惑星』もすごくよかった

『猿の惑星』は1作目から全部見ていて、2001年度版も見ました。
本作は、2001年版の続きではなく、1作目につながる話です。
なぜ高い知能を持つチンパンジーが誕生したのか…が描かれています。

主役はスパイダーマンに出ていたジェームズフランコなんですが、真の主役は、高い知能を持つ特別なチンパンジー、シーザーを演じたアンディー・サーキスだと私は思います。

シーザーは、人間と家族同様の生活をし、愛情をたっぷり注がれて育ったものの、最終的にはゴリラやオラウータンなどの仲間と生きることを選び、人間と決別します。
シーザーだけではなくすべての猿たちの表情や身のこなしがあまりに自然で、映画を観ている最中は、演者や特殊メイクのことなんかを考えることなく、実在するシーザー達として…眺めていました。

シーザーを演じるアンディーは「ロード・オブ・ザ・リング」ではゴラムを演じていたそうなのですが、シーザーの目に漂う深い哀しみ、アカデミー賞の助演男優賞をもらってもおかしくない演技力だと思います。

生まれた時からジェームズフランコに育てられたシーザーが、他の猿たちと同様にオリに入って暮らさねばならないようになり(そうなってしまった理由も泣ける…)、動物社会の洗礼を浴びつつ飼育員のドラコ(ハリーポッターでドラコを演じていたのでドラコと略します)からもいじめられ、つらく悲しい生活を強いられる様はとても痛々しいです。

その苦しい状態の中で、他の猿たちを統率していく過程…ものすごく見ごたえがありました。
力ではなく頭を使って自分の立場を優位にし、最終的には集団の長として仲間を率いて囚われの身から自由を獲得しようとするシーザー、理想のリーダー像です
いじめを受けていた頃のシーザーとは見違える姿で、仲間達からの信頼も得て、力強さを増していきます。
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仲間との絆を深める=ジェームズとの別れが迫っているってことは、観客にはわかっています。
お涙頂戴っぽい場面が来るぞ~~と思いきや、この映画は、「さぁ、みなさん。思い切り泣いてください…」みたいな作りにはなってません。
そこがイイ
過剰な演出がなくても、かなりジーンときました。

で、自由になったシーザー達の姿を描いて終わり…ではなく、エンドロールで人間社会がほぼ絶滅に向かう理由がわかるんですよね。
このイキな作りが最高

驚いたのが、シーザーとトラブルを起こしたご近所さんがまだ生きていて、パイロットの職務に就いていたことです。
そして、この人がどういう未来をもたらすのか…
この映画はエンドロールを含めてのお話なので、エンドロールをお見逃しなく。

欲を言えば、この続きも見たいです。
人間が猿の家畜となり、猿が言葉を話す社会になるまでに何があったのかはまだ描かれていないので。

そういえば、ミリオネア・スラムドッグに出ていた女の人が出ていましたが、出て来なくてもよかったくらい存在感がなく、パッとしませんでした。
それと比べて、出番がもっと少ないドラコは、ファンタジー映画を卒業後も悪役としてのポジションを確保しそうな勢いを感じました。
若いのにオデコがずいぶん上がり気味ですが、悪い演技が上手いです。

年内で映画鑑賞が決まっているのがミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』です。
メンマがトム好きなもので…
このシリーズはジョン・ウーが監督だった2作目がちょっと劣るものの、ハズレはないので楽しみです

そうそう、『リミット』って映画ご存知ですか
私はWOWOWで見たんですが、映画館で観てたら呼吸困難に陥りそうな映画でした。
主人公は最初から最後まで棺おけの中というものすごいシチュエーションなのですが、飽きるどころかずーっとドキドキしっぱなしでした。
よくこんな話を思いついたな~~と思いながらも、衝撃のエンディングにしばし呆然。

ちょっと前には『バタフライエフェクト』というすごくイイ映画にもめぐり逢えましたし、BSやCSでおもしろい作品を見つけるのはうれしいもんですね。

2011年10月 3日 (月)

映画『僕たちは世界を変えることができない』鑑賞!

先週の水曜、お友達のYくんと京都のTジョイという映画館で鑑賞しました。
意外にも、この映画を上映している映画館は少なくて、京都ではここのみでした。

そのうちWOWOWで放送されるかな~と思ったものの、たまたまNHKか何かの向井理のインタビュー番組を見て、早く見たい!!と気持ちが募り、映画館鑑賞となりました。
大スクリーンで見たカンボジアの青い空はとても美しかったですが、作品もすごくよかったです。

ウルルン滞在記でホームステイしたことがきっかけでカンボジアを第2の故郷と思っていた向井理に、「僕たちは…」の出演依頼が来たのはすごい偶然のようですが、製作者側は、ウルルンに出ていた彼を見て「向井さんしかいない」とキャスティングしたそうです。
向井理に甲太役が巡ってきたのは、縁があってのことだったんでしょうね。

「僕たちは…」では、4人の大学生が、カンボジアに小学校を建設するまでに味わう、さまざまな葛藤が描かれていますが、これは作者の実体験を基にした作品です。原作本はコチラ

挫折しそうになりながらもどうにか小学校を建てることができた4人が味わったのは達成感ではなく、自分達の行動は世界にとっては小さな出来事に過ぎず、何も変えることはできない…無力感でした。

でも、その経験が4人のその後に大きな影響を与える…

ものすごーく割愛しましたが、そんな映画です。

私が今こうやってパソコンを触っている間にも、カンボジアでは地雷で亡くなっている人がいます。

日本に住む私たちには、そんなカンボジアの現実を知る機会もほとんどありませんが、このような映画が作られて公開されることにより、カンボジアの状況を知る人が少しでも増えるのはいいことだと思います。

バスと接触し、修理代金を請求されそうになったからといって、クレーム処理担当の人を刺殺するような短絡的な人間が増えてきた日本ですが、それでも安心して水が飲めて、地雷を気にすることなく街歩きができます。

カンボジアだけではなく、今、日本には不自由な生活を強いられている人がたくさんいますが、このような映画を見て、自分が平和に暮らせていることのありがたみを感じて、ほんの少しのガマンができればいいと思います。 
毎日ボーっと過ごしている私こそが、その筆頭ですが…

この映画の主人公は、誰もが惚れ惚れするようなヒーローではなく、自分の思いを上手に口にすることが苦手な目立たない感じの大学生で、全然カッコよくないです。
実際の向井理もそんな人と思ってしまいそうなくらい地味な学生を上手に演じていたと思うのですが、私がこの映画を見に行こう!と思ったインタビュー番組での向井理の受け答えは、それはもう…頭の良さが随所に感じられる話っぷりでした。

実は、私は向井理の声があまり好きじゃないんです。見た目も、特に何も思いません…
それでも、静かな語り口調とテンポで、たまたま番組を見かけた私を「映画を見に行こう!」と思わせたんですから、それも才能ですよね。
それ以来、そこそこファンです。
この映画には、現地ガイドのブティさんという人が登場しますが、ブティさんは、実際に原作者がカンボジアに行った際にガイドをしていた人だそうです。
映画には本人役で登場しているそうですが、空港のシーンで「ありがとう、向井さん」と言っていましたよ。
いいシーンだったので取り直しが出来なかったんでしょうね。

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話はガラッと変わりますが…この映画を見ていて、めちゃくちゃ気に入った俳優がいました。
ギャル男の本田くんを演じた松坂桃李(画像右)

ちょっと前に、名探偵コナンの実写版で服部平次役を演じていた時もなかなかだな~と思っていたんですが、4人の学生の中でひときわ輝いていました。
本田くん以外の3人は地味な学生という設定だったと思うので、3人は輝く演技ができなかったんでしょうが、本田くんは本当にキラキラしてました。
私の中での若手NO.1は三浦春馬でしたが、松坂桃李が並びました。

今後に期待


興行収入はそれほどでもないみたいなのですが、とてもいい映画なので、クチコミで客足が少しでも伸びればいいな~~と思います。

ちなみに、『阪急電車』を観た後には、「めちゃくちゃよかった。DVDも買おうかな~~」と言っていたYくんですが、この映画ではそのセリフは聞けなかったです。

男子大学生4人の映画だからかな~(笑)

2011年5月12日 (木)

映画『阪急電車』鑑賞!

GW中には、映画『阪急電車』も観に行きました

阪急沿線で生まれ育ち、今は、ベランダからも眺めることができる阪急電車が小説になり、そして映画化…私にとってもいろんな思い出が詰まった阪急電車がスクリーンではどんな風に映るのか、とても楽しみだったのですが、期待を裏切らないいい映画でした。

原作は先に読んでいました。
ざっくりと要約すると、さまざまな悩みを抱えた人たちが、阪急電車に乗り合わせた見知らぬ乗客との関わりの中で、それぞれが新たな一歩を踏み出す決断をする群像劇…なのですが、本を見る限りは、別に阪急電車でなくても、他の電車でも…いや架空の電車でも成立する群像劇なんですよね。
でも、映画を見ると、やっぱり阪急電車でなければダメだったって思える、いい感じの小豆色の車体
威厳のあるおじいちゃんのようで、めちゃくちゃカッコよかった 大阪のおっちゃんではなく、モダンなおじさまって感じ…
ちなみに、阪急電車で使われていた車体は古めの3,000系だったのですが、そのちょい古な感じがまたよかったと思います。

200pxhankyu6000hm1この画像は6,000系ですが、新しい9,000系とかだと、ちょっとイメージが変わったかもしれません。
ちなみに阪急電鉄は、日本で初の自動改札を導入したり(北千里駅)、かなり頑張っている会社なんですよ。

映画の舞台となっている今津線や箕面線のようなこじんまりしたラインは、レトロな車体が配車されることが多く、京都線のような観光客の多いラインは新しめな配車になっているな…と、どーでもいい私の推測も添えておきます。


そういえば、小説や映画でもしっかり描かれていた、車内で大騒ぎするはた迷惑なおばちゃん軍団がいます。 関西にいっぱいいそうな軍団ですが、お目にかかったことはない…

この軍団が、案外、主要な人物と同じくらいの頻度で登場します。
終盤に、時江という宮本信子さんが扮する老婦人からの叱責を受ける展開になるんですが、宮本信子さんの演技は(関西弁も)とてもよかったです。
最初の方の中谷美紀さんとの絡みでは、原作を読んで内容を知っていてもウルッときてしまいました

とはいえ、翔子役に中谷美紀をキャスティングしたことがこの映画の成功の秘訣だと思います。まさにハマリ役
南果歩さんだけがちょっと意外なキャスティングでした。
関西出身で言葉のハードルもないからそうなったのかな~と思っていたんですが、これが違和感大アリでした。
こんな話し方をする人はおらんやろ~って関西弁で、セレブな主婦軍団との付き合いで心身ともに疲れている地味な主婦役なのにどこか目がキラキラしてるんですよね。
木村多恵さんに演じて欲しかったなぁ。これは、渡辺謙夫人だから東宝が配慮したに違いない!

想像以上によかったのは、勝地涼くんと谷村美月さんのカップルがとても微笑ましくて、映画全体にほのぼの感を与えていたことです。

映画館は、ほぼ満席じゃないかと思える大盛況だったんですが、全国的には上映している映画館はかなり少ないみたいです。

今週の興行成績は7位。
7位の『阪急電車 片道15分の奇跡』はワンランクダウンだが、作品評価も非常に高く、83スクリーンという小規模公開ながら、累計動員は44万7,149人、累計興収は5億5,524万5,400円を記録した。

とはいえ、いい作品なので、本だけでも(文庫で400円)読んでいただきたいです。
メンマは、映画も気に入っていましたが、原作も、読み終えた直後にまた読み直すくらいのお気に入り具合。
お友達のYくんも、本もよかったけど映画もすごくよくて、DVDも買おうかな~と言っていました。
年齢や性別の垣根を越えて楽しめる作品だと思います。

思い起こせば、最寄の阪急岡町駅も、高架の改装工事前まではあんな感じの駅だったんですよね。
今津線は高架になっていない駅が多いので、古い駅舎(ツバメが巣を作るような)を大事に使っているからこその、懐かしい雰囲気を保てているんだろうと思います。

高校生の時、慌てて改札を走り抜ける駅員さんに、「学校に遅れんようにな~~」などとよく声をかけてもらっていたことを、ふと思い出しました。
新しくなることと引き換えに失うものもあるんですね。
あ~~せつない。

2010年10月 8日 (金)

「東京島」第5弾!

行ったのは先月15日なんですが…原作本を読んでからレビューしようと思っていたら、こんなに遅くなってしまいました。

窪塚(洋介)復活!と言われている映画だったので、私としては興味津々だったんですが、ヤフーの映画レビューなんかを見るとイマイチな感じ。
でも行きたい

ストーリーor窪塚的にもあの人ならきっと興味があるはず…お友達のちぇぶさんを誘って観に行ってきました~

それほどヒットしている感じはなく、平日でもあったので、ランチ後にのんびり映画館に行ったんですが…なんとチケット売り場は大行列

まさか、東京島じゃないよね~と世間話をしながら進んでいくと、ちぇぶさんが東京島の表示板が数字になっていることに気が付き、「16が13になった~。これって、もしかして残席数のことじゃない」、チケットが買えないんじゃないかと一気に不安になった私たち。

ありがたいことに何とか座席を確保することができましたが、生涯初の一番前の席でした…

最前列の席なのであらかじめ頭を上に向けておこうと、腰を前にずらして浅く座り(横からみると背中から足先までのラインはほぼ一直線)、事前準備も整えましたが…邦画でよかったとつくづく思いました。
上映前の予告編で、ほんの短い間字幕を目で追っただけでも顔のふり幅はMAX、首は痛いし目も回る…しんどかった
今後は、必ず事前に座席を抑えておこうと思います。

で、肝心の映画ですが、ラストシーンまでの展開はほとんど原作と同じです。
夫婦でクルージングに出たものの難破してしまい、無人島で生活を始める。
ここまでは上映開始後ほんのわずかの間で描かれ、無駄のない展開だったんですが…ここからがやけに長かった。

原作と映画との決定的な違いは何かと言うと、原作は生きるためには何でもするというしたたかさが鮮明に描かれていて、その描き方が露骨(下品)です。
(原作者の桐野夏生さんの他の作品も同様ですが…)
一方、映画の方は、東京島から生還してからの以降の描き方もそうですが、下品さはみじんもなく清潔感を保ったまま…。

原作の清子は、10年くらい前の藤山直美さんがぴったりだったろうなぁと思います。
5年くらい前の山村紅葉さんでも…。

とはいえ、この映画の場合、原作のイメージにあまりにマッチしすぎた主人公選びは興行的によろしくないってことはわかります。
だから、木村多江さんを選んで、新たな清子を作ったんでしょうね。

窪塚演ずるワタナベも、原作のイメージでキャスティングされたわけではないと思います…が、巧みな演技力(?)で上手くワタナベを演じていました。
筋肉のないおじいちゃんみたいなヒョロヒョロの足が悲しかったけど…

とはいえ、ちょっと中だるみはあったけど、木村さんの「東京島」もそこそこおもしろかったです。
窪塚のワタナベがすごく笑えました

ラスト、原作では、東京島から帰還した清子は有名な占い師となって東京に住んでいましたが、映画では何をして生活をしているのかも不明で、ワタナベと再会して交流があるかのように描いてありました。
まぁ、その辺はどっちでもいいんですが、そこまでやるなら、最後にワタナベを出せばよかったのになぁ~。

原作を読んで声を出して笑った箇所、「どうやらこの曲が私のテーマソングらしい」です。
原作では、清子が生んだチキとチータの父親が誰なのかもわかりますし、露骨で生々しい分おもしろおかしいです。

おもしろさは原作の方が勝っていますが、原作のイメージで作ると、Vシネマになりそうなので、映画としてはこうするしかなかった=そこそこおもしろかったと思います。

今日、大奥の再放送で木村さんを見ましたが、原作の清子とは程遠かったです…

2010年9月12日 (日)

「バイオハザード アフターライフ」 第4弾

今夜レイトショーに行ってきましたー

考えてみると、今年はあまり映画を観に行ってないです。
それもこれも、WOWOWで放送されたら見よう…ってな感じで、映画館に行かねばと思う作品が少なかったってことなんですが、「バイオハザード IV アフターライフ」は映画館へ駆けつけました。
今までのバイオシリーズはテレビ鑑賞だったんですけど、3Dだったもので。

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バイオハザードはゲームをプレイしていたので、映画化前から馴染みはあるんですが、メンマは映画シリーズも結構好きです。
私はフツーって感じですが、3Dだったんで興味が湧きました

ミラ・ジョボヴィッチ扮するアリスは映画版のみの登場だと思いますが、映画版はストーリーはともかくミラ・ジョボヴィッチの魅力満載で、それに尽きると言っても過言ではない映画です。

ジャンルは、ホラー色がないに等しかったのでアクションだと思います。
ゲームではお馴染みのクレアのアクションも素晴らしいんですが、ミラ・ジョボヴィッチは本当にカッコよかった
私もあんな跳び蹴りをしてみたい…
それだけの映画です。

90分強の長さなのでそこは丁度よかったのですが、3Dメガネがダメだった…
想像していたものよりズッシリ重くて(頑丈の裏返しなんでしょうが)、鼻が痛くなるわ、軽く頭も痛くなってくるわで、かなりネックでした。

指紋が付いててベトベトしていたら気持ち悪いので、メンマのメガネ拭きできれいにして準備は万全だったものの、私は90分程度が限界でした

ディズニーランドのアトラクション、マイケルジャクソンのキャプテンEO以来の3D映画ですが、この映画では、アバターの宣伝であったような「そこにいるのだ…」的な感覚は得られなかったです。

ゾンビに襲われる…みたいな気分になるのかと思ってたんですが、映画本編が始まる前に流れていたポップコーンの映像(3Dの紹介映像かな?)の方が、つまんで食べられるような錯覚を覚えました。

もちろん3Dならではの迫力が出ていた部分もあったんですが、全体的にはそれほどでもなかったです。
これなら2Dとさほど変わりがないような…。

シリーズの当初よりストーリー性もなく、ミラ・ジョヴォビッチのアクションを観に行くようなものですが、戦いは続くので、次回作も映画館に駆けつけるかもしれません。
大画面でのアクションは迫力満点でしたからね。

「アバター」や「インセプション」には劣りますが、「サヨナライツカ」よりはずっとおもしろかったです

2010年9月 7日 (火)

2010夏!

あまりに暑すぎて、いつになったら秋がやって来るんだろう…と思っていたんですが、いつの間にか早朝から激しく鳴いていたセミの声は聞こえなくなり、風(熱風だけど…)も出てきて、空の色やら雲の様子も違ってきてるような気がします。

こんなに暑くても、初秋なのかな~

箱根小田原旅行記が滞っていますが、この夏もちょこちょこ活動していました。

まずはメンマのお里、和歌山県田辺市への帰省。
いつもで帰省するんですが、メンマのお盆休みが世間のお盆休みの翌週だったってことと、毎度混雑する高速道路が部分的に1→2車線になっていたこともあり、ほとんど混雑もなく移動できました。
途中休憩を入れて3時間。これは新記録です
いつもこれくらいで移動できるとラクなのになぁ~~

田辺では、の打ちっぱなしに行く程度で、特別なプランはなかったですが、次回は必ず白浜アドベンチャーワールドにまたまた生まれた双子パンダを見に行くぞー

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で、ド暑いど真ん中の8月20日に猪名川国際カントリークラブでラウンド
少しでも涼しくプレーしたいと思い、今までにない早い時間、7時30分スタートだったのですが、今年の暑さは異常でした もうお盆ゴルフなんてしない…

暑すぎると、蜃気楼が見えます…
PWを抜いたつもりだったのに7Iだった!って状態でも、クラブをチェンジしに戻るなんてことはしません。
クラブを短めに握って、振り幅を狭めて打てばいいんだ…と頭ではわかっていても、そんな微妙な手加減ができるハズもなく、結果は振り幅MAXでグリーン越え
で、またその7Iでアプローチ→グリーン越え
思わず「かもめが翔んだ日」を口ずさんでしまいます。
行ったり来たりの繰り返し~

スコアもヒドかったですが、日焼けによるガングロ化が悲しかった~~

と、散々なラウンドでしたが、コンディションが悪い時こそ、横着をしない&普段より集中しなければならない…と身をもって知ることができました。 ゴルフに限らずすべてに通ずることですけどね。
距離に合わないクラブとわかっていながらそのまま打って行ったり来たり、無駄な体力を使った私は本当に大バカ者です。

そして、映画「インセプション」を観ました
かなりおもしろかったです

ラストシーンのコマは止まるのか、回り続けるのか…
観客の予想が当たっているのか外れているのか、答え合わせができないエンディングです。

現実であろうと夢の中であろうと、コブ(ディカプリオ)が子供たちと会えて幸せそうなので、そういう意味ではハッピーエンドなのですが、私は、コマは回り続ける=コブは今も夢の中だと思っています。

こういった映画を見た後には、あーだこーだ、私はこう思う、そっちはどう?…と熱く語り合いたいのですが、メンマはおもしろかった~とざっくり満足する涼しいタイプの人なので、残念です。
映画に行ったのが金曜の夜だったんで、メンマと土曜にランチに行き、食後のお茶を飲みながら、「それでさぁ~」と私が自分なりにまとめた階層図を見せながら話の続きをしようとしたものの、「そんなものまで持ってきたん?」とメンマは半笑いでした。
不完全燃焼です~

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 ↓
無重力空間で頑張っていたアーサー役のジョセフ・ゴードン=レヴィット、カッコよかったです 主役として活躍する感じではないけど、今後に期待
ディカプリオと並んでも見劣りしない堂々とした演技を見せてくれた渡辺謙もよかったですけど。

その他のお出かけは…先週、天保山にある、サントリーミュージアムに印象派とモダンアート展を観に行きました。

私が見たかったのは、アンリ・ルソーの絵。

パリの税関で働きながら、誰から学ぶこともなく絵を描いていた人です。
ピカソなどの一部の画家から評価されていたのみで、ゴッホと同じく生前には評価されなかったようですが、私は飄々とした印象を受けるこの人の絵が好きです。

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↑この作品は展示されていなかったのですが、ルソーの自画像です。 遠近法ムシでーす!

ルソー以外に、モネ、ピカソ、シャガール、ルノワールの作品もありました。
残念ながらマイブームのゴッホの作品はなかったですが、偶然にもIMAXシアターで「ゴッホ、天才の絵筆」が上映されていたので、追加料金1,000円(/1人)を払って飛び込みました。
IMAXシアターなのに2Dでの上映、目新しい情報は何もなかったです。
でも、「ゴッホが私を呼んでるわ~。絶対にオランダに行かなければ!」と感じられた2,000円なので、良しとします

ちなみに、サントリーの美術分野における活動は東京のサントリー美術館に集約されるそうで、天保山のサントリーミュージアムは今年の12月末をもって休館するそうです。

サントリーミュージアムはIMAXシアターを併設している美しい美術館ですが、場所が天保山…。
海遊館や天保山マーケットビレッジは観光客でかなりにぎわっているけれど、客層が違うので相乗効果もなさそうでしすし、残念だけど仕方がないのかな。

この夏最大の驚きは…自宅から約32km離れているPLの花火(富田林市)が見えたことです
まさか見えると思ってなかったんで、見ようと試みたことはなかったんですが、来年も見よーっと。

以上、私の2010の夏でした。

これから、また箱根・小田原旅行記の続きに戻ります。
昨日、お友達のYくんにたくさん本を借りたので、読書の秋もスタート

2010年1月28日 (木)

「サヨナライツカ」 第2弾

同じ本を何度も読み返すってことはあまりないのですが、「サヨナライツカ」はもう4~5回読み直しています。これからも読み返すつもり…
私は、「冷静と情熱のあいだ」や「マディソン郡の橋」みたいな、もう2度と会えないかもしれないけどずっと好きでした…みたいな話に弱いんですが、この「サヨナライツカ」はそのど真ん中

キャスティングに不安を覚えながらも、ずーっと封切り楽しみにしていました。
一緒に行ったのは、私にこの本を読むきっかけを与えてくれたお友達のチェブさんなんですが、映画を見終わった直後から、ミポリンがいかに沓子にマッチしてないかという話で盛り上がってしまいました。
それくらい違和感がアリアリだったんです

中山美穂…演技が上手いとは思いませんが、どっちかと言えば好きでキレイだとも思います。

でも、沓子のイメージとは全然違います。
ミポリンがどんなに美しくても年齢的に
あと、灼熱のタイでどうやってその白さをキープしているんだろうと思わせねばらないんで、色白女優でなくちゃダメなんです

沓子は、今の流行りの肉食系で、欲しいものは何でもどんなことをしてでも手に入れる女性です。
そんな若さゆえの貪欲さと情熱を向けられたからこそ、婚約者がいるのにも関わらずハマってしまった…それが西島秀俊演じるなのですが、ミポリンにそんな貪欲さも情熱も感じませんでした。 マダムにしか見えないっ

ミポリンがどんなに演技が達者だったとしても、若さゆえのストレートさ、誰に理解されなくても本能のおもむくままに突き進む…それを演じるには年齢的にムリがあり、またそれをカバーする演技力も…

西島秀俊のキャスティングも、ちょいと年がいきすぎでは?って思ってたんですが、映画を見て、ミポリンとペアを組むにはちょうどいい年齢層だったんだと思いました。
むしろ、ミポリンと一緒にいると若々しく感じられたくらいです。声がイイ

それにしても、あの原作がこうなってしまうんですね。
加藤雅也の老けメークはコントみたいで、これをこんな風に大きく扱うんだなぁ~とげんなりするシーンも多く、ここを抜くんですか?と思うこともたくさんありました。

ラスト、豊は、社長の座も家族も捨てて(円満な別れ?)沓子の元へ走るんですが…原作ではそんなことはしません。
だったら、25年前に走っとけよ~って感じです。

映画版は、自己中心的で誰に対しても不誠実なだけの人でした。

原作を読み込んでいるがゆえにガッカリな出来栄えでしたが、ミポリンがなんでこの脚本で演じることを承諾したのか謎です。
あの体当たりのラブシーンも…

まぁ、この作品は辻仁成との出会いに深く関わっているようなので、原作への思い入れが深かったのかなぁ。
沓子役を、他の女優には演じて欲しくなかったってことで、脚本なんてどうでもよかったのかも。

とはいえ、ちょっと涙ぐむシーンもありますし、最後の中島美嘉の歌はとてもよかったです iTune Storeでダウンロードするぞー!

レディースデイってこともあったんでしょうが、チケット売り場がごった返す程の人波だったんで、興行的にはスマッシュヒットするかもしれません。
でも、味わい深い映画ではないとだけお伝えしておきます。

バンコクに行った際には、この映画の舞台となっているオリエンタルバンコクに泊まりたいってずーっと思ってたんですが、ちょっと醒めてしまいました。
三島由紀夫の特集番組で見たオリエンタルバンコクはとても雰囲気があってよかったんですが(三島由紀夫のバンコクでの常宿だったらしい)、今はもうアフタヌーンティ程度でいいやって感じです

このことをメンマに言うと、たいそう喜んでおりました。支出が大幅に変わりますから~

今ふとひらめいたんですけど、沓子役…ちょっと若いけど沢尻エリカがいいかも。
中谷美紀もいいかなぁと思ったんですけど、身体の線が細すぎるのはなんですよね。

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余談ですが、堂島ロールでおなじみのモンシュシュが、この映画とコラボしたロールケーキを今販売しているそうですよ。
確か1680円
ロールケーキにこの価格…高すぎやしませんか。

ちなみにこの映画にロールケーキなんぞ全く関係ありません。
ゴンチャロフに訴えられているモンシュシュですが、今後がとても心配で~す。

2010年1月 4日 (月)

「アバター」 第1弾

2010年がスタートしました

上海から戻った12月23日以降の年末年始、ゴルフの練習やラウンドを予定していたもののメンマが風邪気味&私も頭痛が激しかったのでキャンセル、結局はずーっと自宅でのんびりと過ごしていました。
この頭痛の原因…後に気が付いたのですが、たぶんスーパーマリオ(Wii)です
ゲームがここまで身体に響くなんて…すっかりオバサンになっちまったよー

年末の一足お先のバーゲンにも参戦せず、今年のおせち料理は実家からお裾分けしてもらう予定だったので黒豆やらを数日前から仕込むこともなく、普段の食事の仕度並の仕事量だったのですが、マリオのおかげで頭痛に見舞われた年末年始でした。

初詣は、毎年、年明け早々の深夜に近所の神社へ参拝するのですが、今年の元旦の午前0時の気温がマイナス2度ということで昼間の参拝に変更。
USJのニューイヤー花火を遠くに眺めながら、こんなにのんびりしていた年越しは初めてだな~~と思っていました。

で、2日に、今年の映画鑑賞第1弾となる「アバター」を観に行ったのです。
なんばパークスで使えるタダ券があったので、なんばまで出掛けたのですが、残念ながらタダ券は3D上映は使えないとのこと
アバターを3Dで観なくてどーする!!って思いもあったのですが、他に見たい映画があった訳でもないので、字幕版の3Dでないスクリーンで観賞しました。

結論から言うと、3Dでなくてもとても面白かったです。
映像はとても美しく、リアルなパンドラの世界が広がっていました。
もし3Dだったら、飛び出す映像に目を奪われてしまい、完全にオバサン化している私は映像に酔ってストーリーに集中できなかったかも…
なので、2Dでよかったかもしれませんね。

私のように英語力が怪しい方の場合、3D日本語吹替版をおススメいたします

主演は、ターミネーター4のマーカス(主役を上回る活躍だったけどサブキャラクター)を演じていたサム・ワーシントンです。

このキャスティングは、恐らくターミネーター4以前にされたものだと思うのですが、こんな大作に続けて起用されるサム・ワーシントン…すごいですね。

とはいえ、シュワちゃんのように湯気が立つ強烈なインパクトはなく、いい意味でクセのない人なので、個人として強烈な印象は残していません。(スターウォーズでアナキンを演じたヘイデンクリステンセンみたいな…)
だからこそ、役のイメージが付かずに、これからいろんな役に恵まれる可能性があるとも思うのですが、名前だけ興行収入が見込める程のスターにはならないように思います。

ストーリーを簡単に説明すると、自然を破壊し続ける愚かな人間のターゲットにされたパンドラを、パンドラに住む先住民であるナヴィの娘と愛し合うようになったサム・ワーシントンが、ナヴィ達と共に守るお話です。

ミステリーではないのでどんでん返しもなく、この通りのお話なんですが、サムがナヴィを理解していく様子や、心を通わせていく過程が丁寧に描かれています。
それをパンドラの映像の美しさが感動へ導く…そんな感じです。

観終わった後にズドーンと暗い気分になるような映画もありますが(「さまよう刃」みたいな)、この映画を見た後はきっと、世の中とまでは行かなくても誰かの役に立つことをしたい…そんな優しい気分になると思います。

昨日、WOWOWでアバターの製作過程を描く番組で、久しぶりにジェームズ・キャメロンを見たのですが、「タイタニック」から「アバター」までの10年以上かかったスパンを思うと…早く次回作に取りかかって欲しいです。 当然ながら老けてた…
タイタニックも大好きな映画なのですが、才能ある監督の生み出す次回作に期待せずにいられませんもんね。

90点 
今年はこのアバターの点数が基準となるので、90点越えする作品がどれだけ出てくるか…楽しみです。


それにしても、2日のなんばの人並みはすごかった
なんばパークスは普段の土日でも割と静かな感じなんですが、不況を感じさせない大賑わいでした。
ミナミは、心斎橋&なんば周辺で2年くらい働いていたこともあるので知らない街でもないんですが、いつも「ミナミは若者の街だな~」って思います
私は生まれも育ちも大阪北部なので、やっぱりキタが落ち着きます


ではでは、これからちょっとずつ上海旅行記を綴って行きまーす。
メンマが、自分のブログで上海旅行記を着々と進行させており、「一緒に旅をしていても着眼点が違うんだな~」「やっぱりA型だなぁ~」とおもしろく読んでいます。
上海の情報を早く知りたい方は、メンマGardenへどーぞ

本年も、健康で楽しい旅ができますように

2009年11月24日 (火)

「This is it」 第14弾

劇場はほぼ満員状態でしたが、前日に座席を確保したおかげで、プレミアシートでゆったりと観賞できました withメンマ

マイケルの死亡に関しては、ハワイから帰る成田→伊丹の飛行機で知りました。
メンマの隣に座った人が、マイケルの死亡を扱った新聞を持っていたのですが、チラ見でビックリ
最初は、スポーツ新聞なんでガセネタだろうって思ったんですが、その人が置いて帰ったボロボロの新聞を持ち帰って熟読してみると死亡したことは間違いない様子で、本当にショックでした。 自宅マンション名もマイケルにゆかりのある名なんです…


マイケルジャクソンは、私がお金を払ってポスターを買った唯一の人です。
ジャパンツアーで生マイケルを見たこともあるのですが、今にして思えば、相当遠い席だったにも関わらずよくあんなに盛り上がれたもんだなぁと思います。 豆つぶサイズのマイケルに感動

同じ会場(今は無き大阪球場)では、安全地帯のコンサートに行ったこともあるんですが、ずーっと着席のまま終始落ち着いた感じだったので、全然違います。玉置の熱唱もよかったんですけど…

このThis is itは、マイケルのロンドン公演のリハーサル映像をつないだもので、マイケルがダンサーやバンドメンバーに指示を出しているところなんかを見ることができます。
舞台の構成やバックで流れる映像なんかのチェックはもちろん、キーボード奏者に対して「そこのコードが違う。もっとここで余韻を持たせて…」なんていう指示をも出しているマイケル。

私は楽器を習った経験も指導経験もあるんですが、マイケルの姿はまさに先生そのもの…しかもマイケルは終始冷静で、思うようにいかなくてもキレないイラつかない…「僕は怒ってないよ。 これはLOVE、愛なんだ!」みたいなセリフで相手の自信を喪失させることなく、より一層スタッフを集中させていくのです。

先生の望む演奏ができずに何度も辞めようとした経験がある私にとっては、こんな風に指導してもらっていればもっと楽しく練習に励めたかも…と思ったり、私自身も間違いなくそんな指導をしてないので、気持ちを萎えさせない指導者としてのマイケルの人間の器の大きさにも感動しました。

近年のマイケルは、幼児虐待で訴えられたことや度重なる整形の果ての容姿により、相当にイメージダウンしていましたが、この映画でマイケルジャクソンという人の素顔を垣間見て、マイケルの人間や自然に対する愛の深さを知ることができましたし、何の疑念もなくマイケルは素晴らしい人だったと思います

このThis is itを見た後で、私のお気に入りの東方神起のライブDVDを見ると…マイケルのツアーメンバーのグレードの高さ、マイケルジャクソン本人が持つオーラがハンパではないことを痛感します。
東方神起のパフォーマンスも素晴らしいって思うんですが、次元が違うって感じなんです。というより、マイケルに及ぶ人・グループは昔も今も、たぶんこれからも出て来ないだろうなぁ~~。

27日までの上映なのであと数日で終わってしまいますが、TVモニターで見るよりは劇場の大画面で見た方がいい映画だと思います。

2009年11月 6日 (金)

「さまよう刃」 第13弾

平日のTOHOのタダ券をもらったので、何にしようかと迷ったのですが、東野圭吾作品ってことで「さまよう刃」に決定。
先週観てきました(with Yくん)

私もYくんも原作を読んでいるハズ…なのに、どんなストーリーだったかほとんど覚えてない。
ってことは原作はイマイチだった???なんて考えながら中に入ると、なんと、着席しているのはたった3人。ガラ空き
最終的には20人くらいは入っていたように思いますが、公開2週目でこの状態…この作品の興行収入は相当厳しそうです。
出来栄えが悪いんで、仕方ないって思いますが

眠たくなる駄作ってことではないです。
何の罪もない人が死んでしまい、犯罪者が警察の手で守られて生き残る…という、とてつもなく後味の悪い映画なんです。

この映画では、高校生の娘を無残に殺されてしまった寺尾聡演じる長峰が犯人に復讐をしようとする様子と、長峰のその行為を阻止するために動く警察の様子(犯罪者の命を守らねばならない警察)が描かれています。

犯人が未成年であれば極刑に処されることはないという日本の法律が、極刑を望む被害者家族にとっては理不尽なものになっていること、それは私が言うまでもなく幾度と報道されていることです。
長峰は、この法の壁を飛び越え、自分の手で復讐することを選び、追い詰めていくのですが…十分に伝わっていることをより痛々しく強調する描き方が、う~~~ん。

長峰は、娘を手にかけた2人の男のうち1人を、男の家で待ち伏せをして絞め殺そうとし、自分が殺したと思っています。(実際のところ、とどめを刺したのは別の人物なのですが、ストーリーには影響しません。 こんな重要なことがストーリーに影響を及ぼさないってのも変ですよね…)
長峰だけではなく、警察も長峰が犯人だと思って指名手配をかけるのです。

そうそう、ここでは、男達が娘を手にかけているビデオテープを見てしまった長峰が激しく嘔吐し続ける場面がありました。
この嘔吐のシーン…それくらい激しいショックを受けたことを描いているのでしょうが、吐くシーンなんて要らん~~
そのシーンに生理的なダメージを受けた私も吐き気をもよおしてしまいました~
こういうシーンを織り込む監督のセンス、全く理解できません

長峰は、当初は2人の男の死をもって復讐と考えていたはずなのに(1人目も長峰は自分が殺したと思っていた)、結局はそうしませんでした。
2人目は、死ぬほどの恐怖を与えることにするのです。
(2人目を殺さないんだなってことは、途中でわかります)

映画では、残ったその1人の居所をつかむまでの間に冬の信州を転々と歩き回る孤独な長峰の姿が延々と描かれていました。

死ぬほどの恐怖とは、いつ殺されるかわからない…という常に狙われている恐怖、追われる者が抱く恐怖感なのだろうと思うんですが、残念なことに加害者の少年がそういった恐怖を味わっているシーンが全くありません。

少年は、自分が長峰に命を狙われていることも知らず、女子高生殺しで警察に捕まらないように信州で逃亡生活をしているだけなのです。
これまでと変わらない態度で親や知人からお金を巻き上げ、何の反省もしていない少年と、生きがいを失い、憔悴しながら復讐の一念で冬山を歩き続ける長峰。

クライマックスで、長峰は少年と対峙するのですが、ショットガンを持って少年の前に立ちはだかるものの、長峰自身が警察の砲弾に倒れて死んでしまいました。
長峰の死後、2発残っていたはずの弾が抜かれていたことがわかり、警察は、長峰を射殺後に「長峰が最初から少年を撃ち殺すつもりがなかったこと」に気が付きます。
「そんなことはとっくにわかってたやん」って感じです。

少年は、目の前で長峰が銃弾に倒れて死んでしまっても、その手が自分の腕を掴んで離さないことに怯えるだけで、指を振りほどくことに必死なだけ…。

理不尽さだけを描いて何になる?って思います。
「世の中捨てたもんじゃない」って思わせてくれる小さな希望もない、日本の将来に恐怖心を抱いてしまうだけの映画でした。

加害者の少年は、長峰が考えたような死ぬほどの恐怖を味わうこともなく、再び社会に戻って同じことを繰り返すだろうと思います。
長峰は誰も殺していないのに、犯罪者を守ろうとする警察の手で殺されてしまったというのに…。

この映画では、警察側の思い、長峰(被害者の父 )が追う加害者である犯人を守らねばならないことへのジレンマも描いており、その切り口はいいんです。
でも、その描き方がまた浅い。
そのジレンマがあったとしても、警察がそれをやっちゃおしまい…そんなエピソードが織り込まれてました。

原作は、悲惨だけを描いたものではなかった…と思います。 こんな後味の悪い読後感ではなかった…

とはいえ、寺尾聡さんの演技はすばらしく、あと大好きな竹野内豊が出ていたので、20点にしておきます。
テレビ放送していたとしても…見なくてもいいと思います。

これを見るなら、10年くらい前に後悔されていたマシュー・マコノヒーの映画「評決のとき」をオススメします。
根本にあるテーマは同じで重いのですが、光ある結末です。

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